Bass Musicの制作を加速させるBASS特化型シンセ『Bassynth』登場

クリエイターにインスピレーションを与えるユーザーインターフェースが秀逸。
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2019.09.09 03:00

数多くの高品位なサウンドライブラリーで知られるイギリスのディベロッパーWave AlchemyからBass Music系クリエイター必見のハイブリッド・シンセ『Bassynth』がリリースされた。


モダンなシンセサウンドを作り出すオシレーターとウェーブテーブルに加え、ベースギターやトロンボーンなど生楽器のベース、さらにはノイズや効果音まで含む11GBものサンプルなど様々な音源を4系統レイヤーできるので、様々なベースサウンドに一つのシンセからアクセスできるうえ、各種音源を融合させて刺激的なサウンドを生み出すこともできる。


Native InstrumertsのKontakt Player用音源で、無償のKontakt Playerで利用できる。




初心者から上級者までカバーする操作性の高いユーザーインターフェース


4レイヤーの音源部に加え、かなりの数のエフェクトやステップシーケンサーなど、昨今のソフトウェアシンセの流れを組んだ高機能な内容だが、ユーザーインターフェースはいたってシンプルで操作がしやすい。プリセットを選んだ時点ではPerfomeというXYコントローラーとマクロノブを中心とした非常にシンプルな構成の画面が表示され、プリセットを選んで少し音に変化をつけるだけなら誰でも簡単に操作できる。




Perfome画面でコントロールできない部分は、Designタブへの切り替えで操作ができるようになる。昨今の高機能なシンセは小さい字やツマミがビッシリと並ぶものも多いのが、BassSynthは操作系も各LFO・エンベローブなどを別タブで操作する仕様で、デザイン面でも窮屈でなく操作しやすい。こういった切り替え型のインターフェースでは、違う画面にあるノブを同時に触りたい時が面倒だが、そういった場合は動かしたいノブをマクロノブにドラッグアンドドロップするだけという簡単な操作で、必要なノブだけを8つのマクロノブに割り当てできる。高機能と高い操作性をうまく両立させた設計だ。


Perfome画面は制作時にはサウンドに即興的に変化をつけられるので、曲のアイディアを出す作業にも適している。ライブパフォーマンスでも好きなパラメーターをXYコントロールにアサインすることでダイナミックな動きのあるライブができそうだ。





豊富なベースサウンド


最後にサウンド面、これは同社ウェブサイトでサンプルを確認してもらうのが一番だが、トラップの808ベースやモダンなベースミュージック、90’sのHouse, Techno的なものから生音までカバー。さらにはアナログ、デジタル、生音を融合したオーガニックさのあるシンセベースなどなど、様々なスタイルのトラックメイクに使えそうだ。こちらの動画でもそのポテンシャルの高さが伺える。




総合的に見ると4系統のハイブリッド音源や、マクロノブにより複雑なパラメーターをシンプルにコントロールできる点は今時のシンセの流行を抑えており、斬新ではないが『今』っぽい音作りのツボを抑えている。しかし、本機でもっとも大きな特徴となるのはトップのインターフェースにあたるPerfome画面ではないかと感じた。高機能なシンセのパラメーターを極限まで削ぎ落としたことで、即興的にプリセットのおいしいパラメーターだけをコントロールできるので、なんとなく触っているだけでストレスなく効率的に音作りを楽しめ、時には曲の全体像が見えるようなアイディアをもらえることもある。


Wave Alchemyウェブで無料デモも落とせるようなので、気になったらまずは体験してみてほしい。

 


written by Yui Tamura


source:

https://www.wavealchemy.co.uk/bassynth/pid190/

photo:

https://www.wavealchemy.co.uk/bassynth/pid190/



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