Erica SynthsとNinja Tuneコラボによるハードウェア「Zen Delay」ローンチ

音楽レーベルが本格的にハードウェアをプロデュースするのは珍しい事例。出荷は12月開始予定、現在プレオーダーを受付中。
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2019.09.24 09:00

アナログシンセなどを中心に独特なリリースを続けるラトビアのメーカーErica Synthsと、生きる伝説的レーベルNinja Tuneが、共同開発のハードウェア「Zen Delay」を発表した。 


Matt Black(Coldcut) と Dr. Walker (Liquid Sky artist collective / Air Liquide)が開発に関わっており、エレクトロニックミュージックレーベルが関わる初の本格的ハードウェアのプロデュースとのこと。「Zen」というワードはNinja Tuneのリリースカタログナンバーとしてレーベル開始時点から使われており、Ninjaの記念すべきファーストリリースも「Zen Brakes」だった。前面のNinja Tuneロゴも最高。


そんなわけで「Zen」の名を冠したハードウェアの登場が気にならない訳がない!早速詳細を調べてみた。




アナログデジタル・ハイブリッドDelay


Zen Delayはアナログとデジタルのハイブリットによる設計のコンパクトなハードウェアディレイ。デジタルならではの柔軟さや正確性、コンパクトさを活かしつつ、サウンドとしてはアナログの温かみのあるサウンドというイイトコどりコンビネーションになっている。例えばデジタルなのでDelayモードはいくつかから選ぶことが出来るような設計になっており、コンパクトなアナログDelayながらサウンドの質感を変えられるといった感じ。


Erica Synthsが得意とする真空管ならではのサウンド


中央にはErica Synthsが得意とする真空管が埋め込まれている。デモ動画では真空管によるオーバードライブならでは一聴してヒリヒリとするような独特な質感が伝わってくる。シンプルなドラムマシンのループが、Zen Delayだけで曲としてもライブとしても成立してしまう様子は圧巻。ディレイだけでなく、真空管オーバードライブの存在感も相当なものだ。




フィルターやテンポシンクも搭載


CV、MIDI、またタップテンポも搭載しており、しっかり同期することもできるし、DJプレイ中などにはタップでシンクさせると言った使い分けが簡単にできる。また大きなノブのレゾナントフィルターも搭載。洗練された機能がそれぞれのつまみに一つずつアサインされており、どの機能も直接ノブで触るだけの直感的でシンプルな操作で、簡幅広いサウンドを効果的に作り出すことができる。


DJ・クリエイター向けのアナログハードウェアDelay


ライブ用途で扱いやすい小型のディレイはギタリスト向けのスタンプボックスタイプのものばかりだったが、Zen Delayは卓上で利用できるのでDJやビートボックスでのライブ用として操作・機能・サウンド共に完璧。


DJ中ディレイはミキサーなどについているデジタルディレイで済ませてしまいがちだが、よく考えてみればジャンル問わずよく使うエフェクトなので、一点豪華主義でこだわったアイテムを持ち込むのは面白いアイディアだ。もちろん制作用途でもマウスなどで面倒なオートメーションを書かずに感覚的に音を飛ばし、なおかつアナログディレイや真空管オーバードライブの質感を得ることができる。


出荷は12月開始予定、現在プレオーダーを受付中。定価は499ユーロで、最初の300台はアーリーバード版として455ユーロで販売される。また、アーリー・バードでのオーダー限定で「Zen Delay」Tシャツも同梱される。詳しくはNinja Tuneの販売サイトで。



written by Yui Tamura


source:

https://www.ericasynths.lv/shop/standalone-instruments-1/zen-delay/


photo:

https://www.ericasynths.lv/shop/standalone-instruments-1/zen-delay/





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