Native Instrumentsが従業員を大量解雇 ユーザーに与える影響は?

Native Instrumentsが従業員を大量に解雇したというニュースが流れた。製品のサポートなど、今後ユーザーに影響はあるのか?
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2019.09.11 11:30

NIが今後の経営戦略に伴い全体の約20%の人員を解雇


すでにご存知の方も多いと思うが、8月末にDJ・音楽クリエイティブソフトウェアの最大手の一角、Native Instrumentsが100名以上の従業員を解雇したというニュースが流れ、ネット上で大きな話題となった。当記事では今後のユーザーへの影響について、これまでの経緯も振り返りながらお伝えしようと思う。


海外の会社・求人情報サイトへ元従業員が書き込み


ことの発端は海外の会社・求人情報検索サイトGlassdoorでの口コミから始まったようだ。8月29日100名を超える従業員の解雇があったことが書き込まれ、同社のレートは3.5あたりから9月11日現在は2.0まで下がっている。



その後SNSなどを通じて情報が拡散され、海外メディアなどでも多く取り上げられた。これに対し、Native Instruments CEO Daniel Haverが公式に説明文を公表。また、いくつかの質問へ回答している。


解雇の理由について


現在、NI社では『One Native』と呼ばれる新たなプラットフォームビジネスの展開に向け準備をしており、これまでの組織体制ではその対応が難しかったことから、やむを得ず組織の再編に伴い従業員の解雇に踏み切ったとのこと。また、長い歴史の中で製品のラインナップやブランドが肥大化し、それに伴いチームや組織も大きく、また複雑化しすぎていたことについても言及している。


これまでの製品のサポートは継続


現在のラインナップであるKomplete、MaschineまたTraktorについてはこれからもサポートを継続し、より改善されたユーザーエクスペリエンスが提供できるであろうと回答している。ただしこれまでのように新製品ラインナップを増やす形ではなく、使いやすさや利便性を上げる方向性になるだろうとのこと。


今後のハードウェアの展開


ハードウェアとソフトウェアが統合された製品については今後もNative Instrumentsの中核となるが、主に機能やソフトウェア面の改善で、ハードウェア製品のユーザーにより良いユーザーエクスペリエンスを提供していく方向と説明している。


Traktorの今後


Traktorのラインナップについても今後継続することを確約し、ソフトの改善や開発にも力を入れていくとのこと。またハードウェアに対ついても年内に新しいコントローラーがリリースされる可能性があることについて言及している。





Native Instrumentsはどこに向かう


同社の発表では「2020年に現在sounds.comで展開中のサンプル・ループ音源などの拡大を含む展開をする予定」と言及されているが明確なサービスの内容などは語られていない。だが、数年前からプラットフォーム事業に向けた動きはあったように思われる。海外メディアCDMがここ数年でNative Instrumentsがいくつかのそれらしい動きをまとめていた。以下、同サイトからの引用。


2017年3月リミックス楽曲アップロード、収益化を目指すMetapopを買収
2017年10月投資ファンドより50,000,000ユーロの投資を受ける
2018年1月Sounds.comを公開
2019年8月100名以上の従業員を解雇

大変残念なニュースなうえ、解雇となってしまった従業員の心中を考えると、このようなことを記事にするのはどこか後ろめたい気持ちになるが、同社製品を使って制作をしているクリエイターであれば、今後も製品がサポートされ続けるのか、信頼して使い続けていいのかという疑念が生まれてしまうのは仕方がないと思う。これについては今回のNative Instrumentsの説明や回答の内容、数年前からの経緯などを考えると、何のビジョンもなく経営が悪化したから場当たり的に従業員を解雇したわけではないだろう。個人的な解釈となってしまうが、回答内容も言い逃れやクレームを抑えるというような類のものではなく、しっかりと同社のビジョンを伝え、現在のユーザーに対しての説明責任を果たしているように思えた。


Behringerが、、


そしてこのニュースを受けたBehringerが人材募集中だよ!とFBに書き込み・・。





written by Yui Tamura


source:

https://cdm.link/2019/09/native-instruments-responds-layoffs/

https://www.glassdoor.co.uk/


photo:

https://www.native-instruments.com/jp/





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