人気のヒップホップアーティストKanye West(カニエ・ウェスト)サウンド作りの秘密はサンプリングネタにある

Kanye West(カニエ・ウェスト)のサウンド作りは、サンプリングネタが鍵
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2018.05.08 03:26


Kanye West(カニエ・ウェスト)のサウンド作りは、サンプリングネタが鍵


Kanye Westは、アメリカのヒップホップアーティストである。プロデューサーとしても活躍し、ラップ技能だけでなくサウンド作りにも得意としている。サウンド作りの秘密はサンプリングネタにある。今回はKanye Westのアルバムを振り返りながら、そのサウンド作りに迫ってみよう。


デビュー・アルバムとしてヒットしたTHE COLLEGE DROPOUT


THE COLLEGE DROPOUTは、2004年に発売されたKanye Westのデビューアルバムである。ヒップホップというは、元々挑戦的かつ自己肯定が強い作風だったが、このアルバムはそれからは離れた作風となっている。それもあり、白人やアフリカ系アメリカ人から多大な支持を受けた。



このアルバムは、サンプリングネタをふんだんに使って製作されている。Kanye Westは、どういった曲をサンプリングネタとして使うか、サンプリングネタの用意、ビートの作成などを柱として作曲を行っているのだ。これまでもそういった曲作りをするアーティストはいたが、このアルバムではレコードを高速回転させてそれをサンプリングネタに使うという、珍しい手法を取り入れた。サンプリングネタとして、ローリン・ヒルやブラックジャック、チャカ・カーンなどが使われている。




よりサウンドが多彩になったアルバムLATE REGISTRATION


LATE REGISTRATIONは、2005年に発売されたKanye West2作目のオリジナルアルバムだ。このアルバムの特徴は、音色の多彩さにある。ホーン・セクションやストリングスなど、今までにない音色を多用し新たな世界を切り開く事に成功している。サンプリングネタには、カーティス・メイフィールドやスティービーワンダーなど有名アーティストの楽曲を使用。アルバムに収録されている曲ドライヴ・スロウで使用されているのは、ハンク・クロフォードのワイルドフラワー。これは元々スカイラークの曲であり、ハンク・クロフォードがカバーした物を使っている。




新たな道を切り開いたアルバムGRADUATION


2007年発売のKanye WestのアルバムGRADUATION。この作品では、サンプリングネタの選曲が今までの作品と少し変わっている。今まではR&Bやソウルなどダンス系の楽曲が多かったが、今作ではロックやポップス系の楽曲を多く取り入れた。また、様々なバンド系アーティストが参加しているという点も、このアルバムの特徴の一つだ。ダフト・パンクやコールドプレイのボーカルであるクリス・マーティンが参加。独特なボーカルで作品を盛り上げている。また、ジャケットには村上隆のイラストを使用。今までにはない作風だという事を、ジャケットで印象づけている。マイケル・ジャクソンやマウンテン、ローラ・ニーロなどがサンプリングネタとして使われている。中には日本人ボーカルである、ダモ鈴木が作曲者として表記されている楽曲もある。




70年代のロックを積極的に取り入れたアルバムMY BEAUTIFUL DARK TWISTED FANTASY


2011年に発売されたMY BEAUTIFUL DARK TWISTED FANTASYで特徴的なのは、70年台のロックを積極的にサンプリングネタとして使用している事だ。白人的なロックを使い、歌詞を内相的にしているという事もあり、音楽評論家からも高い評価を得ている作品である。キング・クリムゾンのパワーや、ブラック・サバスのアイアンマンのメロディーが楽曲に使用されている。こういった楽曲は、ヒップホップやソウルよりも評価を得やすい。それを上手く利用する事で、より多くのファンを獲得する事に成功した。歌詞の良さを評価している人も多く、人の心情を叙情的に歌っていると話題になった。サウンド面に注目されがちだったKanye Westだが、この作品から歌詞にも注目が集まり始めた。そういった意味でも、Kanye Westが新たな方向性を見出した作品の一つと言って良いだろう。





Photo:http://www.nme.com/news/music/kanye-west-disappeared-social-media-2243455


Written by 編集部




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