Fetty Wap(フェティ・ワップ)、左眼を失ったラッパーに宿る信念

ラッパーFetty Wap(フェティ・ワップ)、「Trap Queen」で掴んだ栄光
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2018.05.27 03:07


ラッパーFetty Wap(フェティ・ワップ)、「Trap Queen」で掴んだ栄光


デビューシングル「Trap Queen」で一躍スターの仲間入りを果たした隻眼のラッパー Fetty Wap。突然シーンに現れたと思われている事に対して、彼は語る。「Trap Queenはヒットまで2年掛かった、堅実にプロモーション活動を続けた結果だ。前に進む為には、自らの背を押していくのだ」と。




フォーブスにも認められたラッパー、Fetty Wap


「Trap Queen」がリリースされたのは2014年初めの事である。2015年5月に全米2位を獲得。ラッパーFetty Wapは世界的な注目を浴びる事になった。おまけに同年に発売した「679」の他2曲もシングルチャートのトップ10を賑わせるヒットとなり、スーパールーキーとして目覚ましい活躍をしたのである。




ラッパーFetty Wapは1991年6月、ニュージャージー州のパターソンで生まれ、音楽に目覚めたのは、2013年の事である。

ラッパーを目指す際に「他人とは違う何か」を武器とする為に、ラップと歌のフュージョンを自分のスタイルに決めたのだった。Fetty Wapが以前から「金儲けのセンスがある」と言われていたのも、そういう冷静な分析力を生かしての事だったのかもしれない。

その時のニックネームだった「お金」のスラングFettyを取って、Fetty Wapと自らに名付けた。Wapの方は、尊敬するラッパーGucci Mane(グッチ・メイン)の別名GuWopにあやかって付けられたものだ。ちなみにForbes(フォーブス)が発表した2016年度版「Hip-Hop Cash Princes(ヒップホップ界の若手長者番付)」の10人の中に、見事Fetty Wapも選出されている。さすが「Fetty」である。




2015年9月には自らの名を冠した1stアルバム「Fetty Wap」をリリース。これがまた初週の売り上げ12万9000枚を記録し、全米チャート初登場1位を獲得。ヒップホップアーティストの1stアルバムとしては、2012年のA$AP Rocky(エイサップ・ロッキー)以来の事だった。そして今度はForbesの「30・Under・30(30歳未満を代表する30人)」の音楽部門に選出されたのである。Fetty Wapの奥行きのある歌声とレゲエの影響を感じさせるフロウに、世界が魅了されたのだ。




Fetty Wapのハイチへの思い


Fetty Wapは、ハイチの国旗を身に着けている。決して格好をつける為ではなく、自由と独立の為に戦ったハイチの歴史に敬意を払い、ハイチの置かれた現状(貧困や地震)を憂えているが故の行動なのだ。それは、自らも不遇の子供時代を送り、それを乗り越えて今があるからこそ送れる、ハイチへの愛情とエールなのである。


Fetty Wapが少年に送った勇気と愛


ラッパー Fetty Wapの左眼は光を持たない。子供の頃に掛かった緑内障が原因で、片目を失ってしまったのだ。かつては義眼を嵌めていたのだが、今はそれも外している。だから彼の左眼は常に閉じられ、まるでウインクをしているようにも見える。彼の弱点は強烈な個性となり、特に女性ファンを虜にしている。




こんな事があった。コロラド州に住む女性が、 Fetty WapにSNSで感謝のメッセージを送ったのだ。1歳の頃に網膜芽細胞腫におかされて右眼を失くした11際の息子についてである。左眼を失くしながらも義眼をせずにラッパーとして堂々と活動している Fetty Wapの姿に影響を受け、息子が義眼を外したのだという。これにFetty Wapも感動し、デンバーでのライヴに母子を招いたのだ。バックステージでFetty Wapは少年に、「人と違っていても何の問題も無い、受容し人生を楽しもう」とメッセージを送っている。その時に撮った写真には、肩を組んだFetty Wapと少年が、最高の笑顔でウインクを決めて写っている。


Photo:https://www.facebook.com/FettyWap/photos


Written by 編集部



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