必ず知っておきたい日本のロックユニットBOOM BOOM SATELLITES(ブンブンサテライツ)とその曲たち

日本ビック・ビート史に残る伝説的なバンドBOOM BOOM SATELLITES(ブンブンサテライツ)とは
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2018.05.06 05:06


日本ビック・ビート史に残る伝説的なバンドBOOM BOOM SATELLITES(ブンブンサテライツ)とは


2016年5月に活動を終了したBOOM BOOM SATELLITES。彼らの生み出した曲たちは、日本国内外を問わず高い評価を受け続けている。エレクトロニカと生演奏をコラボレーションさせたサウンドは、唯一無二のものとして尊敬と羨望を集めた。そんな彼らと彼らの曲たちについて紹介していく。




中野雅之、川島道行によるロックバンド。学生時代に同じジャズバーで働いていたことが結成のきっかけ。ベルギーのR&Sレコーズから1997年にシングル「4 A MOMENT OF SILENCE」にてデビュー。エレクトロニカとロックを融合させたスタイルは、ヨーロッパの音楽雑誌“Melody Maker”にて「ケミカル・ブラザーズ、プロディジー以来の衝撃!」と報じられた。


1998年には、同じくR&Sレコーズよりアルバムをリリース。ヨーロッパの大型フェス6ヶ所に出演し海外メディアからの注目を受けつつも、日本へ帰国。その後もMobyのアメリカツアーへ3ヶ月に渡って同行するなど積極的に海外での活動をこなしていく。この頃には知名度は更に上がり、彼らの楽曲を聴いたクリエイターやアーティスト、映画監督からリミックスのオファーが来るようになっていた。


いっぽう国内でも、2007年にはFUJI ROCK FESTIVALのヘッドライナー(ホワイトステージ)に抜擢され、2009年にはSUMMER SONICの最大ステージ、マリン・スタジアムで演奏を披露するなどの活躍をみせている。また、映画「アップルシード」(2004年)、「ダークナイト」(2008年)、「ソウ ザ・ファイナル3D」(2010年)へそれぞれ楽曲を提供している。


他にも、「機動戦士ガンダムUC」、「ニンジャスレイヤー」などの主題歌も担当した。バンド名はSigue Sigue Sputnikのアルバム「Dress for Excess」内の楽曲”Boom Boom Satellite”から。2016年、ヴォーカル川島道行の脳腫瘍悪化によって活動が終了。




BOOM BOOM SATELLITES 川島道行、中野雅之の軌跡


BOOM BOOM SATELLITESは川島道行と中野雅之によるユニットだが、ここでは両者について少し詳しく話していこう。ヴォーカル・ギターを担当するのは川島。BOOM BOOM SATELLITESの特徴の1つとして全編英語歌詞であることがあげられるが、川島がそれらを強く歌い上げている。2006年11月には女優の須藤理彩と入籍しており、2人の子供がいる。2012年に武道館ライブを延期した際、持病である脳腫瘍について初めて公表。その後、実は1997年のデビュー当時からの闘病であったことも語られており、華々しい活躍の陰で常に命や死と向かい合ってきた。幾度も手術を経験し、その度に回復してきた川島だったが、2016年5月の活動終了発表前後には、脳腫瘍の悪化によって意思疎通が難しくなり、また四肢も十分に動かすことができず車椅子での生活を余儀なくされていた。2016年10月9日、47歳で逝去。国内外の数多くの著名アーティストに惜しまれながらの旅立ちとなった。




中野はベースとプログラミングを担当している。2015年のアルバム『SHINE LIKE A BILLION SUNS』では、Mastered for iTunes内の音源をマスタリングできるエンジニアとして日本人で初めて認定された。アーティストとして認定された例でも世界で2人目という快挙であった。中野はサウンドプログラマーとして培ってきた経験をいかし、数多くの日本人アーティストのプロデュースを手掛けている。ガールズバンド「ねごと」は2016年より度々中野のサウンドプロデュースを受けている(“シンメトリ”“DANCER IN THE HANABIRA” “サタデーナイト”など)。また、女性シンガー「XAI−サイ−」は中野のプロデュース曲“WHITE OUT”によってメジャーデビューしている。中野自身の活動としては、2017年6月18日に新木場STUDIO COASTにて行ったライブがBOOM BOOM SATELLITESとしての最後の演奏となった。






BOOM BOOM SATELLITESのおすすめ5曲


ここではBOOM BOOM SATELLITESのおすすめ曲を5曲紹介していく。まず1曲目は“KICK IT OUT”。アルバム「ON」(2006年リリース)に収録されている。CMなど数多くのタイアップを集めたため、もしかすると聞き覚えがあるかもしれない。口ずさみやすい歌詞と特徴的なギターのリフが耳に残る、間違いなくBOOM BOOM SATELLITESの代表曲のひとつである。続いて2曲目に紹介するのは“LAY YOUR HANDS ON ME”。アニメ「キズナイーバー」のオープニング曲として書き下ろされた。イントロではくぐもったターボエンジンのような音やコツコツといった足音が聞こえ、それが静かになったかと思うとエレクトロニカなサウンドが広がっていく。BOOM BOOM SATELLITESは同曲を収録した同名のアルバム「LAY YOUR HANDS ON ME」をもって活動終了を発表した。3曲目は“BACK ON MY FEET”という楽曲で、アルバム「TO THE LOVELESS」(2010年リリース)に収録されている。この時期にはサポートドラムは3人目の福田洋子となっているが、彼女のドラムと中野の打ち込みの融合がすばらしい。ヴォーカルの後ろで鳴っているストリングスも印象的である。4曲目に紹介したいのは“MONING AFTER”である。イントロ冒頭のドラムフィルからの4つ打ちへの移行が、聴く者を一気に曲へと没入させる。そして、サビの爆発力とサビ以外の部分でのタイトな演奏が対照的でくせになる。最後に紹介するのは“Dive For You”。BOOM BOOM SATELLITESの曲にしてはめずらしく、かなりロックンロールなアレンジとなっているため、ビック・ビート初心者はこの曲から入ってみるのも手である。





Photo:https://www.facebook.com/pg/boomboomsatellites/photos


Written by 編集部




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